佐藤 蓮(19)「240fps環境が欲しいけど、20万円も出せない……。でも、必死に貯めたバイト代を使って『安物買いの銭失い』になるのだけは絶対に嫌だ! 結局、いくら出せば『確実に』ヌルヌル動くPCが買えるの?」
その悩み、痛いほどわかります。「ゲーミングPC 安い」で検索して出てくる10万円以下のPCに飛びつきたくなる気持ちもわかります。しかし、メーカーの宣伝文句にある「最大240fps!」という言葉を信じて買ったのに、ランクマッチの重要な撃ち合いでカクついて負ける。そんな悲劇を、私はこれまで何度も見てきました。
結論から言います。予算13万円あれば、VALORANTで「撃ち負けない」本物の240fps環境は作れます。
ただし、それには条件があります。カタログに載っている「平均fps」ではなく、実戦での勝敗を決める「最低fps(1% Low fps)」を基準にパーツを選ぶことです。この記事では、多くの初心者が陥る「スペック選びの罠」を回避し、あなたの予算内で最強の環境を手に入れるための「正解」を提示します。


元PCショップ店員 / VALORANT イモータル経験者
「メーカーのカタログスペックを鵜呑みにするな。現場(ランクマッチ)で使える『実戦値』だけを信じろ。」をモットーに、100台以上のゲーミングPCを実機検証。予算制約のある学生ゲーマーの相談に日々乗っています。
なぜ「安いゲーミングPC」を買うとVALORANTで撃ち負けるのか?
あなたは、こんな経験や噂を聞いたことがありませんか?
「射撃場では240fps出ているのに、ランクマッチでスモークが焚かれたり、ジェットがエントリーしてきたりした瞬間に、画面が一瞬重くなる」
これこそが、「平均fps」の罠です。多くの格安ゲーミングPCは、負荷の軽いシーンでの「平均値」や「最大値」を売りにしています。しかし、VALORANTというゲームにおいて本当に重要なのは、敵と出会い、スキルが飛び交う「最も負荷が高い瞬間」にどれだけfpsを維持できるかです。


この「最も重い瞬間の数値」を専門用語で「1% Low fps(最低fps)」と呼びます。ここが144fpsや240fpsを割り込むと、あなたの目には「カクつき」として映り、エイムがズレる原因になります。
そして、この「最低fps」を決定づけるのが、実はグラフィックボード(GPU)ではなく、CPUの性能なのです。ここをケチると、どんなに良いモニターを使っていても撃ち負けます。
2025年の結論。「Core i5-12400F × RTX 4060」が最強の境界線だ
では、具体的にどのパーツを選べばいいのでしょうか? 膨大な検証データと私の経験から導き出した、2025年現在における「予算13万円の正解」はこれです。
CPU:Intel Core i5-12400F
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060
なぜこの組み合わせなのか? 理由は明確です。
1. CPU:Core i5-12400Fは「240fps安定」の絶対防衛ライン
VALORANTは、グラフィックの美しさよりも「キャラクターの位置計算」などにCPUパワーを大量に使います。ここでよく比較されるのが、少し安い「Ryzen 5 4500」や「Core i3-12100」といったCPUです。
しかし、Core i5-12400FとRyzen 5 4500の間には、越えられない壁があります。
Ryzen 5 4500などの下位CPUを選ぶと、平均fpsは200近く出ても、乱戦時の1% Low fpsが100台前半まで落ち込むことが多々あります。対して、Core i5-12400Fであれば、乱戦時でも160fps〜180fps以上を粘り強く維持できます。これは、144Hzモニターの限界を常に超え続け、240Hzモニターの恩恵もしっかり受けられる数値です。


2. GPU:RTX 4060は「将来性」と「コスパ」の最適解
「VALORANTだけならGTX 1660 SuperやRTX 3050でもいいのでは?」という質問をよく受けます。確かに、設定を極限まで下げれば240fps出ることもあります。
しかし、RTX 3050とRTX 4060の性能差は約1.5倍以上あるにも関わらず、BTOパソコンとしての価格差は1〜2万円程度しかありません。RTX 4060を選んでおけば、VALORANT以外の重いゲーム(Apex Legendsなど)も快適に遊べますし、何より「スモークの中での安定感」が違います。
【結論】: 予算を削るとしても、CPUを「Core i5-12400F」より下げるのだけは絶対にやめてください。
なぜなら、GPUは後から交換しやすいですが、CPUの交換はマザーボードごとの交換が必要になるなど、大掛かりでコストがかかるからです。「数千円ケチったせいで、PCごと買い替える羽目になった」という失敗を避けるためにも、ここが譲れないラインです。
予算13万円で狙う!BTOメーカー別おすすめモデル実況解説
スペックの正解が見えたところで、実際に「どこで買えばいいのか」を見ていきましょう。2025年の相場観では、この「Core i5-12400F + RTX 4060」の構成は、通常価格で14〜15万円程度です。
しかし、セール時期やメーカー選びを工夫すれば、12万円台〜13万円台で購入することが十分に可能です。
| 比較項目 | FRONTIER (セールモデル) |
ドスパラ (Galleria RM5C) |
格安BTO一般 (Ryzen 4500搭載機) |
|---|---|---|---|
| 価格目安 | 約12.5〜13.5万円 | 約14.5〜15.5万円 | 約10〜11万円 |
| CPU性能 (VALORANT) |
Core i5-12400F |
Core i5-12400F |
Ryzen 5 4500等 |
| 1% Low fps (安定性) |
乱戦時も安心 |
乱戦時も安心 |
ラグ発生リスク大 |
| 納期 | 1週間〜(時期による) |
最短翌日出荷 |
メーカーによる |
| おすすめ度 | コスパ最強 | すぐ欲しい人向け | 非推奨 |
FRONTIER(フロンティア):コスパの鬼
「とにかく安く、でも性能は妥協したくない」という佐藤君のような学生には、FRONTIERのセールモデルが最適解です。特に「週替わりセール」や「月替わりセール」では、Core i5-12400F + RTX 4060の構成が12万円台で出てくることが頻繁にあります。
ドスパラ(Galleria):信頼とスピード
「今すぐPCが欲しい」「サポートが手厚い方がいい」という場合は、ドスパラのGalleria(ガレリア)シリーズが安定です。価格はフロンティアより少し高くなる傾向がありますが、注文してすぐに届くスピード感は他社にはない魅力です。
中古や自作ならもっと安くなる?(FAQ)
最後に、購入前によくある疑問について、プロの視点から正直にお答えします。
- 中古のゲーミングPCなら10万円以下で買えませんか?
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中古のゲーミングPCなら10万円以下で買えませんか?
買えるかもしれませんが、学生の方には強く反対します。
中古PCは、前の持ち主がどのように使っていたか(マイニングで酷使されていたか等)が分からず、故障リスクが高いです。もし3ヶ月で壊れたら、10万円が水の泡です。保証のある新品BTOを買うのが、結果的に一番の「安物買いの銭失い」回避策です。 - 自作PCの方が安く済みますか?
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実は、この価格帯(13万円前後)ではBTOの方が安いことが多いです。
BTOメーカーはパーツを大量一括購入しているため安く組めますが、個人でパーツを集めると、OS(Windows)代だけで1.5万円ほどかかり、トータルコストは意外と下がりません。トラブル時のサポートもないため、初心者にはリスクが高いです。 - モニターは最初から240Hzを買うべきですか?
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予算が厳しいなら、まずはPC本体のスペックを優先してください。
PCが240fps出せなければ、240Hzモニターはただの箱です。最初は手持ちのモニターや安い144Hzモニターで凌ぎ、バイト代が貯まってから240Hzモニターを買い足すのが賢いステップアップです。
まとめ:13万円の投資で「言い訳できない環境」を手に入れろ
今回の結論をもう一度整理します。
- 最低fpsを支えるのはCPU。「Core i5-12400F」が絶対防衛ライン。
- GPUは「RTX 4060」を選べば、将来性もコスパも間違いない。
- この構成は、セールを狙えば13万円前後で手に入る。
このPCを手に入れれば、もう「ラグかったから負けた」という言い訳はできません。スモークの中でも、乱戦の中でも、PCはあなたの操作に完璧に追従してくれます。
あとは、あなたの実力だけ。最高の環境を手に入れて、ランクマッチで思う存分暴れてきてください。応援しています。
参考文献・出典
VALORANTの推奨スペックを徹底検証する記事 – ちもろぐ
Best CPU & GPU for Valorant – TechSpot











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